高専専攻科生KOSEN

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専攻科生の活躍

本研究室は高専専攻科との連携を深めており、近年高専専攻科生が数多く入学してきています。専攻科生の皆様の進路選択に参考にしていただくため、本研究室に進学した専攻科生の方にインタビューをした結果を記載します.研究内容や学業のことなど、本学に興味をお持ちになった方はお気軽にお問い合わせください。
 

西水 貴洋

西水 貴洋
(富山高専専攻科・指導教員:井上 誠 教授、長岡技術科学大学大学院・指導教員:宮下 幸雄 准教授)

大学院での研究テーマ

・難燃性マグネシウム合金押出材TIG溶接継手の疲労強度と溶接プロセスの関係

・片状黒鉛鋳鉄の疲労強度と疲労き裂伝ぱ挙動


Q1 大学院に編入しようと思った動機は?
履歴書の志望動機の欄には寝ぼけていても決して書けませんが、「就職しようかな、でも特にやりたい仕事があるわけでもないし、とりあえず進学・・・。」というのが本心で、大学院編入に対する強い意志はありませんでした。しかし、大学院での 生活を振り返ると、学業のみならず、人間的にも精神的にも成長することができ、編入して本当に良かったと感じています。

Q2 なぜ長岡技術科学大学大学院に編入を決めたのですか?
高専在学中の指導教員の母校(出身研究室)で、どうせ研究するなら専攻科までの研究分野をとことん追究したかったから。本校は高専との連携がしっかりしており、研究や学業、私生活の面で溶けこみやすいと判断したため編入を決めました。

Q3 長岡技術科学大学大学院に編入するメリットは?
宮下・大塚研では、企業との共同研究を多く行っており、担当以外のテーマをまかせられることもあります。大変な時もありましたが、社会に出ると一度に複数の仕事を熟すことは当然で、学生のうちから、いかに計画的かつ効率的に作業できるかを 考えながら研究してきた経験は、非常に勉強になったと感じています。研究活動以外でも、研究室の催し物の運営や留学生のチューター業務など、専攻科在学中には経験できなかった経験を多くさせて頂き、心身ともに成長できたと感じています。

Q4 長岡技術科学大学大学院に編入するデメリットは?
専攻科から本校大学院へ編入すると、3年次編入組の間で築きあげられてきた仲間同士の間に割って入ることが難しく、研究室以外の人との交流が少なかったです。もっと積極的にサークルやイベント等に参加すれば良かったとも思いますが、修士の学生は研究活動がメインなので、要領が良い人でないと参加することが厳しいかもしれません。

Q5 高専専攻科時代から先取りして取り組んでおいたほうがよいことは?
「実験結果に対して、自分の意見、考えを持つ。そして、それに基づき次すべきことを考える」このことを意識して卒研に取り組むべきだと思います。私自身、高専在学中は全くできておらず、修士になってから改めて痛感、苦労した点です。先生からの指示を待ち、操り人形のごとく言われたことだけをするのではなく、間違っていても良いので、今のうちから自分の意見・考えをしっかりと持ち、先生とディスカッションすることを心がけてください。

Q6 後輩の高専本科生・専攻科生へのメッセージ
進学先で迷っている方は、実際に目で見て、肌で感じないと分からないことが多々あると思います。このページをみて、少しでも長岡技大、宮下・大塚研に興味を持った方は、ぜひ見学へ行ってみてください。宮下・大塚研は、一生懸命取り組んでいれば、先生方と研究室のメンバーが溢れんばかりの愛情を注いでくれる、そんな研究室です。
 

藤井 光

藤井 光
(徳山高専攻科・指導教員:西村太志 教授、長岡技術科学大学大学院・指導教員:宮下幸雄:准教授)

大学院での研究テーマ

・ファイバーレーザにより接合したSUS304/ポリカーボネート異材接合体の接合強度と破壊挙動


Q1 大学院に編入しようと思った動機は?
本科・専攻科で研究を続けていくうちに、研究活動に興味を持つようになり、大学院に編入することで研究開発能力を養いたいと考えるようになりました。また、今まではずっと同じ環境下でしか研究を行っておらず、新しい環境に身を置くことでより知見を広くしたいとと考え、私は大学院進学を決めました。

Q2 なぜ長岡技術科学大学大学院に編入を決めたのですか?
私は、高専時代に金属の疲労に関する研究を行っており、同じ分野の研究を行っている研究室を主に探していました。その中で、大学の全体的に留学生の数が多く、研究室でもゼミが英語で行われていると聞き、現代社会で必要とされている英語力も高めようと考え、長岡技術科学大学大学院に編入を決めました。

Q3 長岡技術科学大学大学院に編入するメリットは?
学部から修士まで一貫した教育体制となっているため、専攻科から編入する場合、他大学と比較して苦労する点は比較的少ないと思います。また、高専生の数が多いため、学生生活を送る上でもいい環境だと思います。高専生は英語が苦手という弱点もありますが、留学生が多いこともあり、英語に触れ合える機会も多く、その弱点も克服できる環境があるところがメリットです。

Q4 長岡技術科学大学大学院に編入するデメリットは?
長岡技術科学大学に入学する学生のほとんどが本科3年次で入学してくるため、専攻科で入ってきた学生は、学生同士が触れ合える機会が3年次編入生も少ない傾向があります。しかし、研究室内での飲み会や旅行もあり、同じ分野の研究室同士のつながりなど、学業以外でもイベントが多く、楽しく過ごすことができました。

Q5 高専専攻科時代から先取りして取り組んでおいたほうがよいことは?
大学にて自分のやりたい研究分野の勉強を高専専攻科時代から勉強することも大事ですが、深く学んでいくことも難しいので、専門の勉強は大学院に入学した後で勉強するほうがいいと思います。それよりも、修士で参考文献を読む時に英語論文を読むことも多いので、英語の本を多読するなどして英語の勉強をしておけば、将来必ず役に立つはずです。

Q6 後輩の高専本科生・専攻科生へのメッセージ
長岡技大は、日本全国かつ世界的に多くの地域から集まっているため、いろいろな人たちと触れ合うことができると思います。研究活動を行うのも当然大切ですが、多くの教授や先輩方、同期や後輩、留学生など触れ合うことで、学生生活を充実させるのにとても良い環境だと思いますので、ぜひ長岡技術科学大学に入学し、充実した大学生活を送るのはいかがでしょうか。
 

松矢 武彦

松矢 武彦
(長岡高専専攻科・指導教員:青柳成俊 教授、長岡技術科学大学大学院・指導教員:大塚雄市 准教授)

大学院での研究テーマ

・水酸アパタイト/8-キノリノール錯体皮膜の可視光照射による抗菌性評価


Q1 大学院に編入しようと思った動機は?
専攻科時代は生体材料の研究を行っていました。生体材料の研究を継続したいと思い大学院への進学を決心しました。

Q2 なぜ長岡技術科学大学院に編入を決めたのですか?
長岡技科大は多くの元高専生が在籍し、高専生が学び易い環境が整っているからです。

Q3 長岡技術科学大学大学院に編入するメリットは?
長岡技術科学大学では多くの留学生が在籍しております。出身国も様々で、勉強だけでなく様々な文化と交流できることは非常に魅力的です。

Q4 長岡技術科学大学大学院に編入するデメリットは?
比較的閉鎖的な生徒が多いと思います。色々なことに挑戦する環境が整っていますが、活用できていない生徒が多いと思いました。周りの雰囲気に流されず、目標を持って生活をする必要があると思います。

Q5 高専専攻科時代から先取りして取り組んでおいたほうがよいことは?
大学院では研究がメインです。研究にはたくさんの英語論文を読む必要があります。英語力の向上に努めてください。

Q6 後輩の高専本科生・専攻科生へのメッセージ
大学院は甘くはありません。全力でやる覚悟があればぜひ進学してください。
 

田中 友隆

田中 友隆
(久留米高専専攻科・指導教員:橋村 真治 准教授、長岡技術科学大学大学院・指導教員:宮下 幸雄 准教授)

大学院での研究テーマ

・自動車用エンジン部材の疲労強度特性


Q1 大学院に編入しようと思った動機は?
本科・専攻科のときの研究を通じて得た経験は自分を大きく成長させてくれました。しかし、国際社会で活躍できるエンジニアになるためにはまだ勉強が足りないとも実感しました。大学院でさらにレベルの高い研究の環境に身を置くことで、もっと自分が成長できるのではないかと考え、大学院への進学を決意しました。

Q2 なぜ長岡技術科学大学大学院に編入を決めたのですか?
専攻科時代の指導教員の先生に、技大への進学を勧めて頂きました。自分でも調べてみると、技大は研究設備・環境が充実しており、多数の留学生の受け入れをはじめとした国際交流や実務訓練など技大はあらゆる活動に積極的であることを知り、とても魅力的に感じました。他大学への進学についても先生ともよく話し合いましたが、最終的に技大への編入を決めました。

Q3 長岡技術科学大学大学院に編入するメリットは?
国際交流が非常に盛んであることがメリットとして挙げられます。例えば、私の研究室にはたくさんの留学生が所属しています。英語でコミュニケーションを取りながら楽しく過ごしています。他大学大学院へ進学した友人に尋ねてみましたが、技大ほどたくさんの留学生が在籍しているのは珍しいようです。もちろん、自分が留学するためのチャンスも多いと思います。
研究のレベルは非常に高く、世界トップレベルの研究室がたくさんあります。当然ながら技大の先生方は研究に対して非常に厳しく、学生にも高いレベルを求めます。さらに、技大では企業との共同研究が多いので、学生は責任をもって研究に取り組まなければなりません。大学院の生活は研究が主ですから、このような環境が揃っていることは大変ではありますが大きなメリットだと思います。

Q4 長岡技術科学大学大学院に編入するデメリットは?
企業への知名度は非常に高いのですが、旧帝大などに比べると世間の知名度は低いと感じます。偏差値もあまり高くないので、一見レベルの低い大学だと思われるかもしれません。
ほとんどの学生が高専出身なので、七年間高専で過ごした専攻科の学生にとっては思ったより新鮮な環境ではないかもしれません。また、学部から在籍しているわけではないので、同じ研究室の仲間以外の友達を作るのはなかなか難しいと思います。ただし後者の方は、他大学院でも同じような状況になると思いますので、技大の特有のデメリットとは言えません。

Q5 高専専攻科時代から先取りして取り組んでおいたほうがよいことは?
専攻科では本科生のときから継続して研究を続けることになりますので、同世代の学部生に比べて実験や解析、学会発表等をたくさん経験することが出来ます。
その経験は、大学院で研究テーマが全く異なるものになったとしても必ず役に立ちますし、何より自分の成長の糧になります。したがって、いま取り組んでいる研究を通じて色々な経験をしておくことが一番大切なことだと思います。
また、大学院では英語を用いる機会が非常に多く、もはや避けては通れません。将来どのような道に進んだとしても英語は必要になるでしょうから、今のうちから苦手意識を持たずに勉強しておくことをお勧めします。

Q6 後輩の高専本科生・専攻科生へのメッセージ
理系の学生にとって、修士まで進学することは決して珍しいことではなく、むしろ必須になっていると思います。ぜひ大学院への進学を検討してみてください。その際、自分の目で大学や研究室を見極めることが重要です。まずは興味のある研究室の先生に連絡を取って、いろいろな大学や研究室に足を運んでみてください。
 

國谷 耕平

國谷 耕平
(石川高専専攻科・指導教員:旭吉雅健 准教授、長岡技術科学大学大学院・指導教員:宮下 幸雄 准教授)

大学院での研究テーマ

・Mg合金の疲労に関する研究


Q1 大学院に編入しようと思った動機は?
専攻科で研究していた材料の疲労についてさらに深めたいと考えたから。

Q2 なぜ長岡技術科学大学大学院に編入を決めたのですか?
宮下先生が疲労について研究されていることを知ったこと。
高専からの編入生に対応する体制が整っているから。

Q3 長岡技術科学大学大学院に編入するメリットは?
高専で学んだものづくりを活かしながら研究を行えること。

Q4 長岡技術科学大学大学院に編入するデメリットは?
編入時のガイダンスが内部進学者向けで、不明な点が何か所かあった。

Q5 高専専攻科時代から先取りして取り組んでおいたほうがよいことは?
配属先の研究室で行われている研究やそれに関わる事柄について予習する。

Q6 後輩の高専本科生・専攻科生へのメッセージ
長岡技術科学大学は本科・専攻科卒業者にとってとてもいい環境だと思います。
もし進学を考えているのなら、是非長岡への進学を一考してみてください。
 

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